今回は
の紹介をします。
あなたが深淵を覗くとき、深淵もまたあなたを(略
■目次
・世界観
・戦闘
・まとめ
■世界観
このゲームはクトゥルフっぽい世界観をベースにしたデッキ構築型ローグライクRPGというようなものです。
目覚めたらあなたは先の見えない階段にいました。後ろを振り向くなどという恐ろしい行為は出来ず、ひたすらに地下を目指して進みます。
階段を降りるたびに目を逸らしたくなるような恐ろしい名状しがたき恐怖があなたを襲う…。と思いきや
別の意味で名状しがたき恐怖の数々に襲われます。
SAN値がやばい。
設定としては1階毎に夢の世界に足を踏み入れるということになっているので不条理な世界観が平然と襲ってきます。敵として襲ってくる怪物はわりとクトゥルフっぽいのですがイベントのインパクトが凄くそれどころではありません。
けっこうギャグっぽく見えますが不思議と世界観に馴染んでおり、背後に潜む狂気が感じられる素晴らしい演出となっております?少なくとも私は割と好きです。
TRPGを意識しているのでこういったイベントではステータスによってダイスが振られ、成功失敗の判定が入ります。そのあたりは前回のテーブルトークRPGのレビューを参考にして下さい。
基本プレイは無料で周回用の強化ポイントを課金で購入することが可能です。課金必須ではないですが少しプレイしてみて気に入れば課金してみてもいいかと思います。
■戦闘
本作は狂気に満ちたイベントも面白いのですが、ゲームとしてもなかなか歯ごたえがあります。時間泥棒タイプのゲームなので階段を降りる時はよく注意してSAN値の減少を防いでください。
階段を降りた際にランダムでイベントか戦闘が発生します。
戦闘の場合はデッキからカードを引いて行動を選択することになります。ドミニオンとかのボードゲームをやったことがある方はイメージしやすいと思いますが、イベント等でカードを得てデッキを構築してそれを戦闘で使うことになります。
右下のカードを選択して攻撃や防御などを行います。
画面左の緑の数値が行動ポイントで、カードの左上の数字が消費ポイントです。ALLと書いてあるのは行動ポイント分ダメージが倍増するという強力なカードです。
最初の内はとりあえずイベントで得られたカードは片っ端からデッキに組み込んでみたいかもしれませんが、要らないカードが増えてくると切り札を引くチャンスが少なくなってしまいます。
この手のゲームのセオリーとしては強力なカードを引きやすくするためにむしろデッキを圧縮するほうが強いです。極端な話デッキが強力なカード1枚で構成されていたら毎ターンそれを使えますよね。そのためのデッキからカードを削除できるイベントもありますが発生がランダムなのでなかなか思うようにはいきません。
また本作はリプレイ性が高く、途中で力尽きても道中で得たポイントを使用して強化して再度挑戦が可能になります。そうして段々と深い階層に潜ることが可能となり辞め時を見失うことになります。ようこそ深淵へ…。
ちなみにクリアの概念があるのかは不明です。
■まとめ
世界観はかなり独特なので最初は戸惑うかもしれませんがあまり気にせずSAN値をガリガリ消費しましょう。クトゥルフの予備知識も必要ないのでホラーっぽいリプレイ性の高いRPG(と言っていいかわかりませんが)に興味があればそれだけで楽しめます。
気か付けば時間を忘れて狂気の深淵を覗き込むことを止めることができないでしょう。
「ここは人の意識が来ていい場所ではない。」