からすのす

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レビュー : Fallout76

ベセスダから発売されたFallout76 (PS4) に関してレビューします。

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t-60 with 50口径。vault76前にて

 Falloutとはなんぞや?という方にご説明しますと、核戦争が起きて荒廃した後の世界が舞台のFPS+RPGゲームです。主人公はvaultという核シェルターで暮らしていたが、何らかのトラブルに見舞われてシェルターを出て荒野に旅立つというのがどのシリーズでも定番の流れですね。

今作は初のオンライン対応タイトルで、vault76の住民(プレイヤー達)がアパラチアを再建するぜひゃっほうという感じで特にトラブった訳でもなく前向きに荒野に進出してゆきます。

 

ちなみに私のレベルは90、ヘビーガンパワーアーマー(以下PA)ビルド。t-60を身にまとい扇動ガトリングと壊し屋50口径が相棒。ついでに人間もやめてます。

ツーショットやら爆発やらとは無縁です。ナーフされたけど関係ない。

プレイ遍歴は3、4、シェルターでMOD大量に入れてストーリーそっちのけでプレイしてました。

 以下箇条書き

・ストーリーはNPCが居ないなりにいつも通りのノリで作られていて楽しめる。

 が…意識的に楽しもうとしなければ楽しめない。

・協力感が薄く他のプレイヤーと出会うことが少ない。敵対もほぼ無い。

・バグは多い…がいつも通りといえばいつも通り。

・レジェ堀りやジャンク集めが癖になる。逆にここが楽しめない人は厳しい。

・キャンプは存在を忘れていた。

t-60かっこいいよt-60

 

・ストーリー

まずストーリーですがさんざん言及されているように生きたNPCに会うことはできません。一応ロボットはいます。

死体やホロテープは残されているため在りし日の姿を想像することはできますがそれだけです。魅力的なバックグラウンドを持っていそうなキャラクターは多いのですが顔や仕草が見えないため記憶に残り辛い。

それぞれがどのように生き戦って力尽きたのか…というのを追っていくのは意外と楽しいのですが全部が全部それなのでやはり物足りなさは拭えませんね。

ゲームテンポ自体は割と早いほうだと思うので普通にゲームしようと思うとホロテープやアーカイブに目を通す余裕がないのも辛いところです。

私は途中からストーリーを無視してレベル上げとレジェ堀りに邁進し、飽きた頃にゆっくりストーリーを進めたのでまあまあ目を通すことができましたが通常進行と並行して進めるのは集中できないかもしれません。

その中でも個人的に好きなのはダガーディ中尉とアビー。

特にアビーは独り言や没テープが良かったですね。独りであれを録音しているところを思うと…。

 ・オンライン交流要素

他のユーザーとの交流に関してですが、オンラインゲームとしてはこの要素がけっこう薄いです。

一番の原因はワールドに入れるプレイヤーの少なさでしょう。なんと同時接続数24人です。しかも私の勘違いかもしれませんが、現在ワールドに居ない人の分も席を取っていて実際はさらに少ないような気がします。

一応公開イベントの類はあるのですがまずワールドに人がいないので集まりません。さらにおいしいイベントとそうでないイベントが認知されてきたので伝説確定のようなイベントでなければほぼ人は来ません。

私はt-60の格好良さを見せつけたいので低レベルの人が参加しているイベントに颯爽と乗り込んでいってバリバリ撃ちまくったりしたのですが、報酬がしょっぱいのである程度慣れた人は参加しないと思います。

pvpに関しても現状旨みが無いのでロールプレイや嫌がらせの域を出ていません。

何気なく鍵を空けたらそれが他人の持ち物だったため賞金首になってしまい、殺して貰うためにうろつくというのが私のpvpです。pvpって何だっけ.…。

だいたいみんな友好的でエモートすれば返してくれます。平和な世紀末。

 

 一応エンドコンテンツとしてブラストゾーンというものがあり、核を落とすことで特定エリアの環境を高レベルエネミーが出現するものに変えることができます。

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核弾頭投下の瞬間

これは現状一番おいしいイベントなので人が集まりやすいのですが、そもそも発生させるのがものすごい大変であり常に遊べる訳ではありません。

ブラストゾーンを発生させるにはミサイルサイロに乗り込んで核を撃つ必要がある訳なのですが、このクエストがソロだとなかなかに難しい。

誰かが乗り込んだときにアナウンスがかかれば喜んで助けに行くのですが現状そんな気の利いた機能はないので、基本は装備が潤沢な高レベルプレイヤーかプリメイドのチームを組んだ人でないと厳しいです。

まあエンドコンテンツだからと言われればそれはそうですが。

 

ブラストゾーンで他のプレイヤーと共闘するときワンパンしていく人がたまにいますが、それだけの火力を持っていながら掘り続けるというのはオンゲの闇を感じますね。

しかもワンパンされると自分が攻撃を当てられないためルート権(アイテムや経験値を得る権利)が得られないので指をくわえて見ているしか無くなります。

イベントをこなしてボスとして出現した伝説をワンパンされた日には...。

 

 ・バグ

次にバグ、エラー落ちですが…これはちょっと擁護し辛いですね。

残念ながらバグなしには語れないゲームとなっています。ベセスダも精力的にアップデートを重ねていますがエンバグもちらほらあり、開発環境の不安定さが察せられます。この規模では無理ないかもしれませんが…。

私はそれほど致命的なものには遭遇していませんが中には数千キャップを無駄にするような被害にあったユーザーもいるようなのでやはり何とかして欲しいところですね。

バグなのか仕様なのか不明ですが、個人的にはパワーアーマー着用中にホロテープの音量がめっちゃ小さくなるのが辛かったです。

この状態を見ているとNPCを切り捨てたのは英断だったと言わざるをえません。

 

 ・トレハンとか

おそらく本作のメインコンテンツであるレジェンド武器集めですが、完全運依存なので出ないときは全然出ません。やはり強力な効果や武器種は絞られているのでしょうね。

本作のレジェンド武器は幾つかの特殊効果が組み合わさり、それによって当たり外れが変わります。

例えば扇動は相手が無傷の場合ダメージ2倍という効果が付くのですが、連射力で勝負するタイプの武器にこの効果がついてもあまりおいしくありません。

こんな感じで一つの武器に最大3つまでランダムで効果が付与されます。完全に沼。

将来的には5つくらいまで増えるようですね。今後に期待です。

 

ジャンク集めは序盤は何となく目に付いたものを拾うだけなのでですが、装備が整えば整うほど重要度が増していきます。

例えばヘビーガンナーだと弾薬用の鉄と鉛がいくらあっても足りません。ビルドによって必要素材は違いますが修理やら何やらで大量に必要なことは変わりありません。

 ポストアポカリプス系のゲームは物資を貯め込んで満足げに眺めるのも一つの醍醐味だとは思いますので延々こういった作業をするのが苦痛な人はちょっと大変かもしれません。

いろいろ種類のあるぬいぐるみやおもちゃなどバリエーションは無駄に(褒め言葉)あるのですが解体すると同じジャンクになってしまうのは味気ないですね。しかも保護できないので一括解体すると普通に解体されてしまう。

キャンプに設置できればいいのですが。

 ・キャンプ

 今作は自分の拠点を各地に自由に作ることができます。(1箇所のみ)

わりと素敵な機能だと思うのですがサービス開始当初は安定していなかったのと、お遊びコンテンツに資材を割く余裕が無かったので最初に少し触って以降は全く頭から抜け落ちていました。

今となってはちょっと勿体なかったかなーと思います。

というのもキャンプはそれなりにいろいろな場所に設置できるのでここにキャンプ設置したらいいじゃん!ていう場所がいくつかあったはずだと思うのですよね。

実用的にも無料ファストトラベル、全工作台設置可能と攻略の手助けになっていたはずです。私は毎回ホワスプの作業台を借りていました。

 

そろそろ一通り装備も整ってちょっとやること無くなってきたかなーと思ったときに思い出してクラフトレシピ集めに奔走しました。レシピを集めないと最低限のものしか作れません。

ある程度集めた後設置場所を探したのですがあまりピンと来る場所が無かったので、ゲームスタート地点近くの監督官キャンプのそばに設置。

 

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鬱蒼とした林の中にぽつんと佇む我が家

新規プレイヤーの目に付きやすいところに置いておいて少しでもテンションを上げてもらえればと…。

水場が近くにあると浄水機を設置していつでも綺麗な水が飲めます。金策にも使えるので水場は必須。

私はいまいちセンスがないので凡庸なものですが、中には地形と組み合わせたりして独創的なキャンプを作り上げている人もいるようですね。

・パワーアーマー!!

冒頭の写真にありますt-60パワーアーマー。

これが本作の私のモチベーションの50%を補完してくれていたと思います。

だってめちゃ格好よくないですか?

正直過去作では「PA?ふーん…そういうのもあるのね」くらいの認識でした。一応t-60自体は前作4に出ていたようなのですが全く記憶にございません。

ダンスさんが着ていたのがそうらしいのですがあの人顔出してるのでよくわからなかったですね。PA初披露のイベント終了後にエネルギーが切れて棺桶みたいになってPAの印象が悪かったせいもあります。

今作もエネルギーは使うのですがわりと余る勢いで拾えるので常時着用していても全く問題ないです。嬉しいですね。

 

PAにもいくつか種類があるのですが、t-60は戦前に最も多く配備されていた最先端のPAという設定です。何か矛盾もあるようなのですがまあそこは置いておいて…。

普及率が高かったという設定のためか、性能は中の上くらいだけど整備性に非常に優れるという特徴があります。まあ私はほとんどこれしか使っていないのですが確かにパーツが足りなくて修理できないという事態に陥ったことはないですね。

そして何より格好良い。ここが重要。

何気に使っている人もあまり見ない気がします。入手が容易なので特別感が薄いせいでしょうか。

塗装はスペシャルエディションに付いていた記念塗装です。

本当はブラックバード塗装も欲しかったのですがatom(有料コイン。イベントをこなしても少し貰える。2019.2.7現在日本からの購入は不可能)が足りず買えませんでした…。課金できてたらしたのに。

ベセスダ殿…お恨み申し上げます…。

・さいごに

はっきり言って大手メーカー開発のAAAオンラインタイトルとしては粗の多いゲームですが、個性的なNPCがいないことを除けば良くも悪くもいつものfalloutです。それを念頭に置いて買う分には問題ありません。

初めてのロケーションに胸躍らせ、アイテムを漁る楽しみは失われてはいないと思います。多少でも人との関わりがあるぶんオフラインよりトレハンの意義がある…とも言えるかもしれません。

私はt-60に乗って重火器ぶっ放して戦うという一点だけで楽しめたので何か一つでもはまる要素があれば楽しめると思います。

まあt-60が扱える最低レベルは40からなんですけどね!

 

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アパラチアはいつでもあなたの来訪をお待ちしています。

50口径を担ぎ天高くジャンプして高所に陣取っているt-60がいたらたぶんそれは私です。撃たないで下さい。

 

アド・ヴィクトリアム!兵士よ